伊達男の映画批評

AmazonプライムかHuluかディズニープラスで見た映画の感想を書いています。

スロー多用しすぎ?「ミッション:インポッシブル2」 レビュー


Mission: Impossible II - Trailer

作品・出演者情報

監督

ジョン・ウー

キャスト

個人的レビュー

製薬会社が金儲けのために悪事を働くのをイーサン・ハントが食い止めるというストーリー。

ウイルスをばら撒いて、その抗体を販売して儲ける、つまり壮大な自作自演をしようとしているわけだが、実際のところ、抗体のほうが先にできてウイルスを後からばら撒くって可能なのか?順番がちょっと違うのではないかという疑問があったのと、なぜウイルスをインジェクションに入れた状態で保管しているのかも疑問だ。まあ、この辺は野暮な話なので気にしなくてもいいのだろうけど。

今作は前作に比べてアクションシーンが多い。特にカンフーっぽい動きが多かったのは監督がジョン・ウーだからなのか?特に文句を言うつもりはないが、そんなに上手くない役者がカンフーやっても微妙なんだなと思ったし、やはりそれは中華系の俳優が使いこなすのがカッコいいのではないだろうか。もっとシンプルな戦闘シーンで良かった気がする。

あとは、スローモーションが無駄に多い。演出技法なのだろうけど、前作がサクサク進んでいたのに対してさすがにスローを多用しすぎているなと思った。

また、スパイ映画であってアクション映画とは一味違うはずなんだが、相手が強いとはいえバレすぎだ。敵の右腕的なポジションのやつにほとんど見破られているし、もうちょい上手いこと諜報活動をやってほしかったかな。あの顔のコピーみたいなのも使いすぎやろ。特に最後の戦闘シーンで使ったのは許せん。あんなに時間がない中で使えるもんじゃないだろ、あれは。

総じて都合のいいように作り込まれてる感じが見て取れたのは、没入感という点で少し物足りないように思った。

良かった点

良かったのは、味方が死んでいないところだ。前作では序盤の30分でほぼ全滅していたから、今回はチームワークも感じられて面白かった。この辺はスパイ映画として見応えがあったなと思う。

残念だった点

残念な点はカンフーとスローの多用。見たいのはそれじゃないぞ感が否めなかった。もっとシンプルに、スマートにクリアしていくのがスパイ映画の醍醐味だと思うので、次回作は期待したいと思う。

終わりに

監督が違うとこうも色の違った映画になるのだなと改めて感じた。Amazonレビューが低評価が多かった理由が分かった気がする。まあ、監督にも向き不向きがあるんだな。